みんなで繋がろう


by satomi-raku

H.T.D.E. DAY 1

MFJ 全日本エンデューロ選手権第3戦 ラウンド3/4 HIDAKA TWO DAYS ENDURO
通称 H.T.D.E  日高の始まり
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早朝、ひんやりと朝靄の中、陽が昇る。
JECの朝は早い。あさ6:30には朝食の用意が整いガッツリ食べる
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いや、別にじゅんちゃんだけガッツリ食べてる訳じゃないです (^^;)
オムレツ、目玉焼き、厚焼き卵、生卵、温泉卵、魚卵・・・何か卵率の高い朝食でした

だんだん雲も取れてきてみるみる快晴!
今回はKTM JAPANの野田さんもエントリー♪
みんなで日高を楽しもう〜(^^)/
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ムッシュも来ました〜♪
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晴れたとはいえ、ここは毎日雨が降っていたそうで
下見の金曜日も突然雨がざーっと降ったりして、山の中はぐちゃぐちゃ必須・・・
荒れるな・・・

でもワタシ達はきっと大丈夫。 ・・・憑いてるから
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私の出場したクラスはC-W(ウーマンズCクラス=WCクラス 略して便所クラス)という
いわゆる下っ端承認クラス。
MFJライセンスも安い方のエンジョイライセンスで出場可能で
ルートも全日本の皆さんから少し難所を迂回したりカットしたりするルート
周回数もIAやナショナルより1周少なく設定されています。
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スタートはゼッケン順。
速い人クラスの速い人(昨年のシリーズランキング順)3人づつからスタート。
便所クラスのスタートは最後なので
最初の組(#1内山 裕太郎・#2太田 真成・#3鈴木健二)がスタートしてから
約40分後のスタートとなります

だからみんなを見送る事ができるのだ
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ワークエリア内でミカミさんとテンション高いJEC初参戦ちゃんペ

スタートラインに着こうとするウブカタジャパン
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全日本女子クラスの"生えてる"面々
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時間通りに粛々とパルクフェルメ(車両保管場所)に入場
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嗚呼、ここにも無駄にテンションの高い関西人が・・・(>_<)
むさ苦しい。ルートとかで会いたくないモノですなぁ
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ヤニーナちゃん、フリーライドツアー出発準備中〜♪
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さて、最終組便所クラス CWクラスもいよいよスタート
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(PHOTO:RUNAさん)

とりあえず愛想振りまいとく
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最終組、スタートです♪
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最初のTC1までは舗装路のみスタートしてからすぐ
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もちろん遅着もなく制限速度を守って余裕で時間が余る設定。
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順調に林道のルートを進み、森に入ると少しぬちゃぬちゃな部分が。。。
2回くらい泥にはまりつつも何となく抜けて杉原ET

1周目はタイム計測無し

なんだけど

ぼて・・・・

ぼて・・・

転ける・・・・ナンデ


バイクが進まない・・・・(T_T)

フロントブレーキがロックしっぱなしになっていた。

最終組なのでバックマーシャルがすぐ後にいて、異変に気づいてくれた。
楽「フロントが。。。動かない!」

フロントタイヤはロックしっぱなしで
フロントディスクはカンカンに熱くなっていた。

うがー。こんなトコロで終わりカイっ!!
焦る私にマーシャルさんが、ブレーキワイヤー全部緩めて。と指示してくれた。

実はFブレーキのブレーキ灯の接触が悪かった為、
接触部分を念のためビニールテープでぐるぐる巻きにして押さえ込んでいたのですが
それが半分引きずりっぱなしだった上、転倒時ブレーキレバーに泥やら草やら
いろんなものが噛み込んでしまったらしい。

とにかくビニールテープを剥がし、レバー部分のワイヤーを全部延ばして
M「フロントブレーキ無いけど、Fブレーキ無いまま走って!」

うぇ〜〜〜。・゚゚・(>o<;)・゚゚・。 まじかぁ〜〜

どーにも仕方ないのでFブレーキ無いまま進む。
うがー。10分も使っちまった!
もう遅着してもしょうがない。これ以上被害が出ないよう慎重にいく作戦に切り替える。

すぐに出てきた川セクション
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止まれないからスピード出せないし勢いつけられん
ちょっとでもよろけると危険だからすぐさまバイクを下りて押しながら進む事にした
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ここで鹿に出くわすんだけど写真撮ってる余裕無し!

ET終了。TC2 西山出口
さっきのマーシャルさんがブレーキどう?と聞いてきたので
使ってないからわからん!と答えてみるが
ディスクはもう熱を持っておらず、少しワイヤー詰め
ぐぐっと奥まで握ってブレーキ使えるようにしてみた。
んー?使えそうです。
泥が詰まっただけで引きずってただけだ。遊びと握り具合は気に入らんけど

大丈夫イケルイケル
タブンシランケド・・・

気を取り直すも、ビリスタートのマジビリかよ。。。

落ち込みながら次のTC3 町牧へ

この時既に20分近く遅着
ここでうっかり早着してしまう。

眺めの良い町牧なんだけど序盤はボコっと下ったトコロがどっぷり水たまりだったりして
さほどスピードはあげられない
気持ちのいいハズの登りはちゅるちゅるらしく
バーンと眺めの良いちょっとした上り坂で登り切れないヒトタチが10人くらい張り付いていた
その手前はちょっと広めの轍畑に3人にてラインを塞いでる。

結構追いついた〜。安心安心。

轍を嫌って熊笹藪につっこんでプチ谷地っぽいトコロ抜け、
さて登ろうかと思ったら熊笹に隠れて見えなかった穴に埋まった。
うげー、抜けない〜
もがきはじめたところ
そこはイケルラインなのか?と思ったCクラスのオニーサン達が突っ込んできて同じように撃沈。
ゴメンナサイ、ここダメラインです〜(T_T)

うーん。
斜面には人がまだ5人くらい張り付いてる。
アタシは重い泥から抜けない。。。
うーん。。。。

最後から付いてきたバックマーシャルが一人ずつお助けして引っこ抜いていく。
前を引っ張ってもらい泥から出て斜面の正面まで下りた。

この位の斜面、フツーに行けそうなんだけどなぁ?

2人くらいアタックするのを見てると途中からちゅるちゅる滑るらしく
アッチむいたりコッチ向いたりして失速、撃沈。

でもさ、ここにいる人以外みんな登って通過して行ってるんだよね

大丈夫イケルイケル
タブンシランケド・・・

念のためリアタイヤの空気をシューシュー抜いてマーシャルさんに聞いてみる。
楽「真っ直ぐ直登ダメ?」
M「車速乗ってけば行けるんだけど、心配なら思いっきりジグザクに行くとか」

もう一回呟く
大丈夫イケルイケル
タブンシランケド・・・

基本に忠実に・・・・
平らで落ち着けるトコロまで坂の下に思いっきり下がる。
2速に入れて車体を坂に向かって真っ直ぐ。
よし。ガンバレBR99!! オマエはGEKKTAだ(と思い込む)
呪文をかけたら、あら?するするっと登った・・・

実はMICHELIN コンペ3の新品を在庫で持っていたのですが
北海道が雨続きだったのと、昨年の日高でも使用して3位になれた
自分には相性のいいBR99を直前にオーダーしたのです。正解だった・・・

その後、ややこしい町有林に入るとややこしい所でややこしい人が轍に埋まっていた。
うーん、ラインがない・・・5〜6人ラインが空くのを待っている。
右から行ってよ、とか叫んでたので果敢な男子が前に進むも
その人も同じ様な所で並んで止まってしまった。まー、そうなるわなぁ
スイマセン、スルリと抜けるような技量があったらCクラスで走ってませんから。

待っていても仕方ないので押して出す事に。
数人で協力しマーシャルも加わりみんなで引っ張り合い脱出。

ひーん。疲れたよー

行けども行けども罠な場所で人がはまっていて、超重いXLRとか350とか押しまくった。
一緒に居た同じクラスのYZの高松さんも沢山人を引っ張ったり押したりしてた。
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(写真は雰囲気だけ。どろどろで酷い所は泥すぎて写真など無い)
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ややこしい森を抜けるとTC4。やー抜けたー
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ここにはKTM PITがあり、パワードリンクサービスが受けられる
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知った顔見て安心してるところ
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石戸谷「楽さん水いる?」
楽「もうすごく遅れてるの!まだあるから大丈夫!」

TC4を過ぎると爽やかなアラビアンホース!
もういいや。スゴイ遅れちゃってるし、ここを走りたくて来たんだから写真撮ろ
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バイク下りてトボトボ歩いてヘルメットを脱ぎ、景色を見渡す。
深呼吸。
なんか、キレイな景色見て休んですっきりした。

がんばろ。

最後にも色々ぬちゃぬちゃでややこしい所があったんだけど
すばらしいHMCマーシャルの指示やラインアドバイスでなんとか切り抜けられました
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(PHOTO:Enduro21より)

1周め周回してPITに戻るとZIPのスタッフの皆さんが手際よく給油やアドバイスをくれた
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2周目、町牧は結構乾いて轍も埋まらず固くなっていた
いろいろすんなり進む事が出来、ややこしい所では既に相当の修復がなされ
ブラジルまで掘られそうだった轍は丸太や土で相当埋められていた。
沼になりそうな部分は金網や畳が効果的に置かれ
スタッフの対応の早さと修復力に驚くばかり・・・・

本当にご苦労様です。ありがとう!安心して進めるよ!!

とはいえ、1周目に相当な体力を使っていた為ボテゴケが頻繁に起こる。
ナンデもない所でつるんと滑って転んでひゃー!!って悲鳴上げてたら
分岐点にいたマーシャルがすっとんできた・・・yasupaさんでした。
脅かしてスミマセン。 声が出てるから、まだ大丈夫(^^;)

こんなステキな所、走らせてくれてアリガトウ
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大事に走ろう・・・
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と思ってたらまたしても森の中で木にぶつかってつるんと滑って転倒
足が挟まって動けない。出られない・・・・。
あちちち〜。なんだか内もも火傷してるよ、タブンシランケド。
熱いよ〜抜けないよ〜起きれないよ〜。・゚゚・(>o<;)・゚゚・。

そこへ偶然にもムッシュがやってきて
"仕方ないなぁ・・・"って目をして起こしてくれました。
すみませんすみませんすみませんっすみませんでしたぁ〜〜〜
ムッシュはこの日、肉離れを起こして1日目でリタイヤしてしまいました。
足痛いのに起こしてくれたのかなぁ。 ごめんなさい。

転けたのはこの坂の手前ね
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テストも何もない、時間内に帰る事に必死。

クロステストは下りのZIPコーナーがつるんつるんで大嫌いで
"ちくしょー、なんで正面にZIPの垂れ幕なんだよっ"
ってイライラしながら走ってました(笑)
(テスト出口付近、下りきった左コーナー正面にZIPの垂れ幕がででーんと貼ってあった)

3周目に入る時、もうトイレに行きたくてどーにもならんっ!
昨年はCPに仮設トイレがあったのですが今年は何処にもなかった。
トイレは本部PITに戻った所しかない。時間はいっぱいいっぱい。

いや、人としてダメになる前にちゃんとトイレ行こう・・・・
本部チェックを受けてトイレに駆け込む。
ここからTP1は舗装だし4分位時間が余るはず。。。

結果4分遅着・・・・・まじか。 (T_T。)
メット脱いで工具を持ったウエストバックやらベルトやら外しても
メンドクサイキャメルバックやプロテクターが邪魔で時間がかかってしまった。
TC1遅着するヤツはいないだろーなー・・・・ぶつぶつ

3周目はそれ以外オンタイムで回り
なんとか規定周回3周回って帰って来ました!
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ヒラチさんの顔見るととっても安心した。
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楽「遅着しすぎてダメかもしれないよ・・・」

この時時刻はPM4時近く。本来のゴール時刻から40分位遅れてる。早着もやってる。
ヒ「女性ははまだ誰も戻ってきてないよ、楽さん1番。1時間は使ってないでしょ、
 大丈夫だからパルクフェルメにバイク入れてね」
 (全日本女子はCクラスよりルートが長いので時間がかかるのです)

ほんと?ほんと?大丈夫かな
でもウレシイ! 計算わかんないけど50分まで遅着してないし早着も数分なハズ!

明日に繋がった!!!
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取り急ぎKTM野口社長にご報告
アタシ生き残れたかもしれないっ
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1日目、競技終了・・・
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やかましい楽しい夕食を終え、ぐったりで眠くなってきた頃
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DAY1のリザルトが張り出された

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ペナルティ50分
オーバータイム10分残して生き残った。

参考:全日本女子リザルト
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やったー!明日に繋った(^▽^)v


で。
ここでまた解らなくなる。
ペナルティ時間は1時間。
てことは明日遅着で使えるのは10分しか残ってないの????

疑問に思っていると
4Cや太田マサやISDEに出場経験のある諸先輩方が
「1日に対してペナルティ60分以内だから明日は明日でまた1時間あるんだよ」
と、教えてくれた。

疑ってスミマセン。

うれしいよぉ。

明日はもっと大事に走ろう。
初めてのファイナルクロス目差して。。。。
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by satomi-raku | 2014-09-28 21:56 | JEC