みんなで繋がろう


by satomi-raku

北海道4days7/19DAY3日高〜支笏湖〜江別〜千歳 350km

八方ふさがり【長文注意】

昨日からの雨は激しさを増しルートの変更、SS-7、8が合併されて開催、新しいコマ図など慌ただしい。
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昨日は大雪山で8名のハイカーが凍死して亡くなったそうです。ご冥福をお祈りします
・・・・・寒い訳です。
ラリーなのに地図が発表されるという事態。




昨日の雨でおかしくなりつつあったICOが動かない。
0のままどうにもならない。
マップホルダーも雨でギアがおかしくなったのか手動でも固まったまま動かない。
最後の頼りのシェル子ちゃん自身のメーター、スピードも距離も動かない。
シェル子のメーターは何故かリアタイヤから取っているのでめちゃくちゃ狂うんだけど無いよりましなのに。
何にも動かない。。。距離も燃費も地図も解らない。

この大雨の中オイラどうする???
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とりあえず先行する人見つけてコバンザメ。
スタートしたすぐの所で鬼軍曹が待っていてくれた。と思ったら
「待ってた訳じゃないから、早く先に行け」と?タイヤがパンクしてるらしい。

この日のSSは昨日使った山。
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スタートして機嫌良くるんるん進むと、後ろからえらい勢いでKTM525が突っ込んできて
登りのブラインドコーナーでもたもたしてる邪魔なオイラを抜き損なって転倒。
「またオマエかー!」
ぎゃひー!大鬼軍曹になってる。しかも『また』って何よ『また』って!
勝手に突っ込んで来たんじゃないのさ。ぷんぷん。
今の一言でオイラお荷物なのはよく理解した。がっくし。

がっくししながら最初のGSに行くとたくさん人が居る。
誰かが「サブタンク落ちてますよ」と声をかけてくる。がーん。ぶらぶらしてる。
ここでまたチーム蝦夷モモンガー隊に手際良く修理してもらう。

モモンガーオレンジ伊藤おじちゃんはタイヤがおかしいらしく何やら作業中。

モモンガーブラックキタムラさんが規定の持参装備品の高そうな強そうなロープを出してくれてスケテツさんが取り付けてくれました。
ありがとう、正義の味方蝦夷モモンガー!
しかもぼろぼろのシェル子を次のCPまで先導してくれるという、本当に正義の味方だ。

舗装道路のリエゾン中、道路標示の気温計が7℃。見間違いじゃなかろか?
あまりにもに寒いのでモモンガーブラックキタムラさんがゴミ袋をポンチョにしてジャケットの中に着込む。
真似してオイラは緊急用のアルミシーツを体に巻き付けてもらう。暖かい。
SSER規則の絶対いらねーじゃん、と思っていた携行品のうち
ツーリングマップル北海道版、ロープ、アルミシーツの3点を使用する事になる。
レギュレーションは正しかったのね・・・・・

高速が遅いシェル子に飽きたのかモモンガーレッド村田さんが時速○kmでウイリーしながらシェル子を抜いていく。
オイラあんまりぶったまげて走りながら大爆笑。
後から聞くと「寒かったから」との事。体が暖まったそうです。恐るべし砂漠の虎。
樽前SAに変更されたCP1でカップラーメンをすすり暖を取る。

さて次のCPに向かわなければならない途中の立寄地点でシェル子は既にガス欠。
しかもCP閉鎖時間までもう時間がない。
(実際モモンガー隊がCPに飛び込んだのは閉鎖1分前だったそうです。
本当にごめんなさい。。。(/_;)。。。)
ここで蝦夷モモンガー隊+鬼軍曹とお別れし・・・・

さて。。。。途方に暮れる。
CPには絶対間に合わない。居場所も距離も解らない。しかもガス欠。万事休す。

バックマーシャル(一番後ろから車で来てリタイヤ者とか拾う人達)が
「エマージェンシー封筒(帰り道が書いてある地図=ここで競技終了)開けてマーシャルからガソリン貰って帰りますか?」と声をかけてくる(泣)
「絶対に嫌です。走ります。」
「どうやって走るんですか。」
「・・・・」
リタイヤだけはしたくない。

そこへ給油して来たばっかりです、というRadeのひとがやって来て快くわけてくれました。
神様ありがとう
4Lもらって計算上コレならゴールまで行けるハズだ。
迷わなければ。

そこから数名と合流し前進する事になったが。
一般道みんな早い。100kmくらいしか出ないシェル子はあっという間に引き離されて仲間を見失いはぐれた…・・
迷子になってるガソリンなんて無いのに・・・・。
ドコに居るのか訳の分からないコマ図見ながら行ったり来たりうろうろしていると
前からオードリーのCRMが!女神に見えた。
お願い。一緒に行こう。いや、連れて行って下さいっ!

何とか林道の入り口見つけてトコトコ進む。
トコトコトコトコ・・・・
やばい。このペース。
オードリーが走りにくそうなので「先走ろうか?」と言ってみるが
「だって道わからないんでしょ」と返されて、しゅん。
もう暗いので先導してひっぱった方がオードリーのペースも上がると思ったので。
いよいよ真っ暗になり、さすがに怖くなって来た。時間はすでに7時半近い。
タイムアウトは8時。完全にヤバい。
「私が先走った方が前見えるから後から来てね」
もう一度言ってオイラが先に走り出す。
離れないようになるべくスピードを上げてもらうようにしてダートに残るタイヤ痕見ながら進んでいく。
シカやキタキツネが飛び出して来たり、よくわからない動物の目が光ったりで
真っ暗闇の先頭は結構怖い。
なんとか舗装に出たがゴールのビバーク地さえ心の焦りと暗くて見落として通り過ぎてしまった。
そして千歳空港の脇道で最後のガス欠。ここら辺のはずなのに!!(ホントにここでした)
オードリーからガソリンを1L分けてもらいつつ、落ちついてオードリーのコマ図を見直す。
…見えなくて通り過ぎたんだ…
オードリー怒鳴ってゴメン。本当にごめんなさい。
ガソリン分けてもらって、連れて来てもらってるのに自分は焦って興奮してて本当にヒドいヤツです。
貴方がいなければただの迷子のリタイヤになっていたのに。

結局ビバーク地に着いたのが8:10。
10分遅れた。
見落とさなければ、ガス欠しなければギリギリ間に合ったかもしれないのに。
全ては自分の焦りから起こったミス以外の何者でもない。

たどり着いたけどもうガソリンが500mLもないから走れないよと鬼軍曹に報告すると
「そう思ってたからKTM満タン入れてあるから自分で持っていけ」
とガソリン分けてもらう。なんだ鬼じゃなかった。
とりあえず春木さんの差し入れというビールを2本一気飲みして釜飯とおそばをガツガツ食う。

オードリーに強い口調で言ってしまった自分と、ガソリン分けてくれたたくさんの優しいライダー達にちゃんとお礼が言えていたのかよく覚えていない自分と、あちこちコバンザメになって何も出来ない自分と、遅着をペナルティにしてくれたSSERの発表と。
考えて走らないおバカな自分、短気な自分、いろんな自分に情けなくなって悲しくなって
誰もいない懐中電灯の明かりの中、しょっぱい味のガソリンを一人でトポトポ給油していた。

結局SS不通過1時間、遅着2時間、合計3時間の取り返しようの無いペナルティを貰う事になる。
これでオイラのペナルティは3時間7分。。。
でも失格じゃない。残り1コのSSで1分でも1秒でも縮めよう。

最終日まで走らせてもらえるんだから、後は北海道を楽しもう。
by satomi-raku | 2009-07-22 13:35 | 北海道4days